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6階建てRC造解体費用の相場と内訳|坪単価・総額・事例を解説

「老朽化した6階建てのビルやマンションの解体を考えているけど、一体いくらかかるんだろう…」
「解体費用の見当がつかず、建て替えや土地売却の計画が進められない…」

6階建て規模の鉄筋コンクリート(RC)造の建物を所有するオーナー様にとって、解体費用は事業計画を左右する大きな課題ですよね。

解体工事は専門性が高く、費用も高額になるため、何から手をつければ良いか分からず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。この記事では、6階建てRC造の解体費用について、以下の点をどこよりも分かりやすく解説します。

  • 坪単価や総額のリアルな費用相場
  • 見積書に書かれている費用の詳細な内訳
  • 費用が変動する要因と、安く抑えるための具体的な方法
  • 工事の全工程と、信頼できる業者の見極め方

この記事を最後まで読めば、解体費用の全体像を正確に把握し、安心して工事計画の第一歩を踏み出せるようになります。

6階建てRC解体費用の相場

まず、最も気になる費用相場から見ていきましょう。6階建てRC造の解体費用は、坪単価7万円~10万円、総額で数千万円規模になるのが一般的です。ただし、これはあくまで目安であり、建物の状況や立地によって金額は大きく変動します。

坪単価での費用目安

解体費用を概算する際によく使われるのが「坪単価」です。構造ごとの坪単価の目安は以下の通りです。

構造坪単価の目安
木造4万円~6万円
鉄骨造(S造)6万円~8万円
鉄筋コンクリート造(RC造)7万円~10万円
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)8万円~12万円

RC造(鉄筋コンクリート造)とは、鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んで作る非常に頑丈な構造です。そのため、木造や鉄骨造に比べて解体に手間と時間がかかり、高性能な重機が必要になります。また、大量のコンクリートガラ(産業廃棄物)が発生するため、処分費用も高額になり、坪単価が高くなる傾向にあります。

延床面積別の総額シミュレーション

次に、6階建ての建物の延床面積をもとに、解体費用の総額をシミュレーションしてみましょう。

計算式: 延床面積 × 坪単価 = 解体費用総額

ここでは、坪単価を8万円と仮定して計算します。

延床面積解体費用の総額目安(坪単価8万円の場合)
300坪(約990㎡)2,400万円
400坪(約1,320㎡)3,200万円
500坪(約1,650㎡)4,000万円
600坪(約1,980㎡)4,800万円

あなたの所有する建物の延床面積が分かれば、おおよその費用感を掴むことができます。ただし、後述するアスベストの有無や立地条件によって、この金額から数百万円単位で変動する可能性があることを覚えておいてください。

階数別(2階~10階)の費用比較

建物の解体費用は、階数が高くなるほど坪単価も上昇する傾向があります。これは、高所での作業になるため、より大型の重機や大規模な足場が必要になり、安全対策にもコストがかかるためです。

以下は、RC造建物の階数別の費用相場比較です。

階数延床面積(例)坪単価の目安概算費用総額
2階建て60坪6万円~9万円360万円~540万円
3階建て90坪6.5万円~9.5万円585万円~855万円
4階建て150坪7万円~10万円1,050万円~1,500万円
5階建て250坪7万円~10万円1,750万円~2,500万円
6階建て400坪7万円~10万円2,800万円~4,000万円
10階建て800坪8万円~12万円6,400万円~9,600万円

このように、低層の住宅と中高層のビルやマンションでは、坪単価自体が異なることを理解しておきましょう。

解体費用の詳細な内訳と費用割合

「見積もりを取ったけど、項目が多くてよく分からない…」とならないために、解体費用の内訳を理解しておくことは非常に重要です。解体費用は、主に「本体工事費」「仮設工事費」「廃棄物処理費用」「付帯工事費・諸経費」の4つで構成されます。

建物本体の解体工事費

  • 費用割合の目安:30%~40%

これは、重機を使って建物そのものを取り壊す作業にかかる費用です。RC造の解体では、油圧ショベルの先端に破砕機(クラッシャー)を取り付けてコンクリートを砕いていく工法が一般的です。建物の規模や構造の複雑さによって費用が変わります。

仮設工事費(足場・養生)

  • 費用割合の目安:10%~20%

工事を安全かつスムーズに進めるための準備にかかる費用です。

  • 足場の設置
    作業員の安全確保や、次の養生シートを張るために必要です。
  • 養生シートの設置
    騒音や粉じんが近隣に飛散するのを防ぐための防音・防塵シートです。近隣への配慮として非常に重要で、特に6階建てのような高さのある建物では必須となります。

廃棄物の収集運搬・処理費用

  • 費用割合の目安:40%~50%

解体費用の中で最も大きな割合を占めるのが、この廃棄物処理費用です。解体工事で出たコンクリートガラ、鉄筋、木くず、ガラスなどを分別し、法律に従って適切に処分するための費用です。
特にRC造は、重量のあるコンクリートガラが大量に発生するため、この費用が高額になります。不法投棄などを防ぐため、マニフェスト(産業廃棄物管理票)という書類で適正な処理を管理することが法律で義務付けられています。

付帯工事費と諸経費

  • 費用割合の目安:約10%

付帯工事費

建物本体以外で、敷地内にあるものを撤去するための費用です。見積もりに含まれているか必ず確認しましょう。

  • ブロック塀やフェンスの撤去
  • 駐車場のコンクリートやアスファルトの撤去
  • 庭木や庭石の撤去
  • 浄化槽や井戸の撤去・埋め戻し

諸経費

工事そのもの以外で発生する費用です。

  • 各種申請費用
    建設リサイクル法の届出や、道路使用許可の申請などにかかる費用。
  • 近隣挨拶費用
    工事前の挨拶回りで使用する粗品代など。
  • 現場管理費・人件費
    現場監督の人件費や、会社の利益などが含まれます。

解体費用が変動する主な要因

ここまでは平均的な相場を見てきましたが、実際には様々な要因で費用が大きく変動します。見積もり額は、建物の状態や周辺環境によって大きく変わります。特に注意すべき4つのポイントを解説します。

アスベスト(石綿)の有無

アスベストの有無は、解体費用を最も大きく左右する要因の一つです。アスベストは健康被害を引き起こすため、法律で厳しく規制されており、除去作業には専門の知識と設備が必要です。

  • 調査の義務化
    2022年4月から、一定規模以上の建物の解体工事では、アスベストの有無を調べる事前調査が義務化されました。
  • 費用の目安
    アスベストの飛散リスク(レベル1~3)によって除去費用は大きく異なります。比較的リスクの低いレベル3でも数万円~数十万円、吹付けアスベストなどのレベル1が見つかった場合は、数百万円以上の追加費用が発生することもあります。
  • 注意点
    2006年以前に建てられた建物は、アスベストが使用されている可能性が高いため、特に注意が必要です。

立地条件(前面道路・近隣)

建物の周辺環境も費用に大きく影響します。

  • 前面道路の幅
    道路が狭く、大型の重機やトラックが現場に入れない場合、費用は割高になります。小型の重機で少しずつ作業したり、手作業が増えたりするため、工期が長引き人件費がかさむためです。
  • 近隣との距離
    隣の建物との距離が非常に近い場合、振動や騒音への対策をより厳重に行う必要があります。防音パネルを設置したり、作業時間を制限されたりすることで、費用が上乗せされることがあります。

地中埋設物の有無

工事を始めてから発覚する追加費用の代表例が、地中埋設物です。建物の基礎を撤去した後の地中から、以前の建物の基礎やコンクリートガラ、浄化槽、井戸などが出てくることがあります。
これらの撤去・処分には別途費用が発生するため、契約前に「地中埋設物が見つかった場合の対応と費用」について、業者としっかり確認しておくことがトラブル防止に繋がります。

内装材や設備の残存状況

ビルやマンション内に、オフィス什器、家具、家電、エアコンなどの設備が多く残っている場合、それらの処分費用が「残置物撤去費用」として上乗せされます。
解体業者が処分すると「産業廃棄物」扱いとなり、一般ごみとして処分するより高額になるケースがほとんどです。

解体費用を安く抑える4つの方法

高額になりがちな解体費用ですが、いくつかのポイントを押さえることで賢くコストを削減できます。少しの工夫で、高額になりがちな解体費用を数十万円~百万円以上削減できる可能性があります。

複数社から相見積もりを取得

これは最も重要かつ効果的な方法です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。
必ず3社以上から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。単に総額が安い業者を選ぶのではなく、見積もりの内訳が詳細で分かりやすく、質問に誠実に答えてくれる信頼できる業者を選ぶことが大切です。
複数の業者に連絡するのが面倒…」という方は、一度の入力で複数の業者に見積もりを依頼できる「一括見積もりサービス」の利用も効率的です。

国や自治体の補助金制度を活用

建物の解体にあたり、国や自治体から補助金や助成金を受けられる場合があります。

  • 老朽危険家屋解体撤去補助金
    倒壊の危険がある古い建物の解体を促進するための制度。
  • ブロック塀等撤去費用助成
    地震時に倒壊の危険があるブロック塀の撤去に対する助成。

これらの制度は、自治体によって名称や条件、金額、申請期間が異なります。まずは「お住まいの自治体名 + 解体 補助金」で検索し、利用できる制度がないか確認してみましょう。

不用品は事前に自己処分

前述の通り、建物内に残っている家具や家電などの残置物は、事前に自分で処分することで費用を節約できます。

  • 一般ごみとして処分できるものは自治体のルールに従って出す
  • リサイクルショップやフリマアプリで売却する
  • 不用品回収業者に依頼する(解体業者に依頼するより安価な場合がある)

手間はかかりますが、確実に費用を削減できる方法です。

分離発注の検討

建て替えを検討している場合、「分離発注」という方法も有効です。
分離発注とは、解体工事と新しい建物の建築工事を、別々の専門業者に直接依頼することです。ハウスメーカーや工務店に解体から建築まで一括で依頼すると、解体工事に中間マージンが上乗せされることがあります。
解体専門業者に直接依頼することで、この中間マージンをカットできる可能性があります。ただし、業者間のスケジュール調整などを自分で行う必要があるため、メリット・デメリットを理解した上で検討しましょう。

解体工事の流れと業者の選び方

最後に、安心して工事を任せるための具体的なステップと、業者選びのポイントを解説します。スムーズで安心な解体工事は、正しい手順の理解と信頼できる業者選びから始まります。

契約から滅失登記までの全工程

解体工事は、一般的に以下の流れで進みます。

  1. 業者選定・相見積もり
    複数の業者に相談し、見積もりを依頼します。
  2. 現地調査・正式見積もり
    業者が実際に現場を訪れ、建物の状況や周辺環境を確認し、詳細な見積書を作成します。
  3. 契約
    見積もり内容、工期、支払い条件などを確認し、工事請負契約を結びます。
  4. 各種届出
    業者が「建設リサイクル法」に基づく届出や「道路使用許可」などを代行して行います。
  5. 近隣挨拶
    工事開始の1週間~10日前に、業者と一緒に近隣住民へ挨拶に伺います。
  6. 仮設工事(足場・養生)
    足場を組み、騒音や粉じんを防ぐための養生シートを設置します。
  7. 内装・設備の撤去
    内装材や窓ガラス、残置物などを手作業で撤去・分別します。
  8. 建物本体の解体(上物解体)
    重機を使って、建物を上階から順に解体していきます。
  9. 基礎の撤去
    地中に埋まっている建物の基礎を掘り起こし、撤去します。
  10. 地中埋設物の確認・撤去
    基礎撤去後、他に埋設物がないか確認し、あれば撤去します。
  11. 整地
    重機で土地を平らにならし、きれいに仕上げます。
  12. 廃棄物の搬出・最終確認
    すべての廃棄物を処分場へ搬出し、施主立ち会いのもと最終確認を行います。
  13. 建物滅失登記
    工事完了後1ヶ月以内に、法務局へ「建物滅失登記」を申請します。(通常は土地家屋調査士に依頼します)

信頼できる業者の見極め方

良い業者を選ぶことは、適正価格で安全な工事を行うための最も重要なポイントです。以下の点を必ず確認しましょう。

  • 必要な許認可の有無
    「建設業許可(土木工事業、建築工事業、とび・土工工事業のいずれか)」または「解体工事業登録」のどちらかを持っているか、必ず確認しましょう。許可証の提示を求めてください。
  • 損害賠償保険への加入
    万が一、工事中に隣の建物を傷つけたり、通行人に怪我をさせたりした場合に備え、損害賠償保険に加入しているか確認します。保険証書のコピーを見せてもらうとより安心です。
  • マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行
    廃棄物が適正に処理されたことを証明するマニフェストの写しを、後日もらえるか確認しましょう。これを渋る業者は危険です。
  • 同規模の工事実績
    6階建てRC造のような中高層ビルの解体実績があるか、写真や事例を見せてもらいましょう。
  • 担当者の対応
    質問に対して専門用語を使わず丁寧に説明してくれるか、現地調査が丁寧かなど、担当者の人柄や対応の誠実さも重要な判断基準です。

見積書で確認すべきチェック項目

複数の見積書を比較する際は、以下の項目をチェックしてください。

  • 工事内容の明記
    「RC造6階建て 延床面積〇〇㎡ 解体工事」のように、対象が具体的に書かれているか。
  • 内訳の明確さ
    「解体工事一式」のように項目がまとめられておらず、「仮設工事」「本体工事」「廃棄物処理費」など、内訳が細かく記載されているか。
  • 数量や単価の記載
    足場の面積(㎡)、コンクリートガラの量(㎥やt)など、数量や単価が明記されているか。
  • 追加費用に関する記載
    地中埋設物や想定外のアスベストが見つかった場合の対応や費用について、但し書きがあるか。
  • 付帯工事の範囲
    塀や駐車場の撤去などが、見積もりに含まれているか、それとも別途費用なのかを確認する。

6階建て解体工事のよくある質問

最後に、6階建て規模の解体工事に関してよく寄せられる質問にお答えします。

追加費用が発生するケースは?

A. 最も多いのは「地中埋設物の発見」と「想定以上の量のアスベストの発見」です。
契約前に、これらの追加費用が発生する可能性について業者としっかり話し合い、万が一発見された場合の対応や概算費用を確認しておくことが、後のトラブルを防ぐために重要です。

解体工期の目安と遅延要因

A. 6階建てRC造の場合、天候や立地にもよりますが、着工から完了まで1ヶ月~3ヶ月程度が目安です。
ただし、以下のような要因で工期が遅延する可能性があります。

  • 台風や大雪などの悪天候が続く
  • 近隣からのクレームで作業が一時中断する
  • 地中から大規模な埋設物が見つかる

近隣トラブルの具体的な防止策

A. 最も重要なのは「工事前の丁寧な挨拶」です。
業者任せにせず、できれば施主であるあなたも一緒に挨拶に回り、工事の概要や期間、連絡先を伝えることで、近隣住民の理解を得やすくなります。また、防音・防塵対策を徹底し、丁寧な作業を行ってくれる業者を選ぶことも不可欠です。

解体後の固定資産税の扱い

A. 建物を解体して更地にすると、土地にかかる固定資産税が上がることがあります。
住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が最大で1/6に軽減されています。建物を解体するとこの特例が適用されなくなるため、翌年度から土地の固定資産税が3~4倍に跳ね上がるケースが一般的です。
固定資産税は、毎年1月1日時点の土地の状況で課税されます。建て替えを計画している場合は、解体と新築のタイミングを税理士などに相談し、計画的に進めることをおすすめします。

まとめ

今回は、6階建てRC造の解体費用について、相場から内訳、安く抑える方法まで詳しく解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 6階建てRC造の解体費用相場は、坪単価7万円~10万円が目安。
  • 費用内訳で最も大きいのは「廃棄物処理費用」で、全体の4~5割を占める。
  • 費用は「アスベストの有無」「立地条件」「地中埋設物」で大きく変動する。
  • 費用を抑えるには「複数社からの相見積もり」「補助金の活用」「不用品の事前処分」が効果的。
  • 信頼できる業者選びが、適正価格で安全な工事を行うための最大の鍵。

高額な解体工事だからこそ、まずは正確な情報を集め、信頼できるパートナー(解体業者)を見つけることが成功への第一歩です。

まずは、自分の建物の解体費用が具体的にいくらになるのか知りたい
そう思われた方は、ぜひ無料の一括見積もりサービスなどを利用して、複数の業者から見積もりを取り寄せてみてください。具体的な金額を把握することで、次のステップへとスムーズに進むことができるはずです。