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「親から相続した摂津市の実家が、長年空き家になっている…」
「老朽化が進んで倒壊しないか心配だけど、解体費用が高そうで手が出せない…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、摂津市では老朽化して危険な空き家の解体工事に対して、最大50万円の補助金が交付される制度があります。この制度をうまく活用すれば、解体費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
この記事では、摂津市で解体工事を検討している方に向けて、補助金制度の詳しい内容や申請方法、注意点まで、専門家が分かりやすく解説します。少しでも費用を抑えて空き家問題を解決したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
摂津市の解体補助金「老朽危険空き家等除却補助制度」とは
摂津市で利用できる主な解体補助金は「摂津市老朽危険空き家等除却補助制度」です。これは、倒壊などの危険性がある古い空き家の解体(除却)を促進するための制度です。
まずは、この制度の目的や対象となる建物について詳しく見ていきましょう。
制度の目的と令和6年度の受付期間
この制度の目的は、老朽化して危険な状態にある空き家を解体することで、地域の安全を確保し、住環境を改善することです。放置された空き家が原因で起こる倒壊事故や、景観の悪化、防犯上の問題などを未然に防ぐことを目指しています。
令和6年度の受付期間は以下の通りです。
- 受付期間: 令和6年5月7日(火曜日)から令和6年11月29日(金曜日)まで
- 注意点: 予算の上限に達した時点で受付は終了となります。検討している方は早めに準備を進めることをおすすめします。
(参考:摂津市老朽危険空き家等除却補助制度について | 摂津市)
補助金の対象となる「老朽危険空き家」
補助金の対象となるのは、摂津市が定める基準によって「老朽危険空き家」と判定された建物です。具体的には、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 所在地
摂津市内に存在すること。 - 建物の状態
住宅地区改良法という法律に基づき、市の職員が現地調査を行った結果、不良住宅としての評点が100点以上と判定されたもの。 - 使用状況
1年以上使用されていない実績があること。 - その他の要件
公共事業などによる移転や補償の対象となっていないこと。
「不良住宅の評点」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは市の担当者が建物の傾きや基礎のひび割れ、屋根の傷み具合などを客観的に点数化するものです。まずは市の窓口へ事前相談に行き、ご自身の空き家が対象になりそうか確認することから始めましょう。
補助金の対象となる解体工事
補助金の対象となるのは、補助対象となる空き家(母屋)のすべてを解体・撤去する工事です。
一方で、以下のような工事は補助の対象外となるため注意が必要です。
- 建物の一部だけを解体する工事
- 家財道具や庭木、門、塀などの撤去費用
- すでに始まっている工事や、完了している工事
特に、ブロック塀の撤去については、後述する別の補助金制度が利用できる場合があります。
補助金の対象者と金額・条件
次に、どのような人が補助金を受け取れるのか、そして具体的にいくら補助されるのかを見ていきましょう。
補助対象となる申請者の主な要件
補助金を申請できるのは、原則としてその空き家の所有者です。主な要件は以下の通りです。
- 対象空き家の所有者であること(個人に限る)
- 市税を滞納していないこと
- 暴力団員または暴力団密接関係者でないこと
もし空き家が複数人の共有名義になっている場合は、共有者全員の同意が必要になります。
補助金額の計算方法(補助率1/2)
補助金の額は、解体工事にかかった費用の2分の1です。
計算式は以下の通りです。
補助金額 = 補助対象経費(解体工事費) × 1/2
例えば、解体工事に80万円かかった場合、その半分の40万円が補助される計算になります。ただし、補助金には上限額が設定されています。
補助金の上限額は最大50万円
摂津市の老朽危険空き家等除却補助制度の上限額は50万円です。
つまり、解体費用が100万円以上かかった場合でも、交付される補助金は一律で50万円となります。
- 例1:解体費用が80万円の場合
- 80万円 × 1/2 = 40万円
- → 補助金額は40万円
- 例2:解体費用が120万円の場合
- 120万円 × 1/2 = 60万円
- → 上限額が適用され、補助金額は50万円
高額になりがちな解体費用ですが、最大で50万円の補助が受けられるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
補助金申請から交付までの5ステップ
補助金の申請は、正しい手順で進めることが非常に重要です。特に、必ず工事の契約・着工前に市の交付決定を受ける必要があります。 ここでは、申請から補助金を受け取るまでの流れを5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:事前相談と現地調査の申し込み
まずは、摂津市役所の建築指導課の窓口で事前相談を行いましょう。ここで制度の詳細な説明を受け、ご自身の空き家が対象になりそうかを確認します。
相談の結果、対象となる可能性があれば「老朽危険空き家等判定申込書」を提出し、市の職員による現地調査の日程を調整します。
ステップ2:補助金交付申請書の提出
現地調査の結果、補助対象となる「老朽危険空き家」と判定されたら、いよいよ補助金の交付申請です。
解体業者から見積もりを取り、「補助金交付申請書」をはじめとする必要書類を揃えて市に提出します。この時点ではまだ業者と工事契約を結ばないでください。
ステップ3:交付決定通知後の工事契約
市が申請内容を審査し、問題がなければ「補助金交付決定通知書」が送られてきます。
この通知書を受け取ってから、初めて解体業者と正式に工事契約を結び、工事を開始できます。 この順番を間違えると補助金が受けられなくなるため、絶対に守ってください。
ステップ4:工事完了報告書の提出
解体工事が完了したら、業者から工事代金を支払い、領収書を受け取ります。
その後、「工事完了報告書」に工事中や工事完了後の写真、領収書の写しなどを添付して市に提出します。
ステップ5:補助金額の確定と請求・受領
市が完了報告書を審査し、現地の確認を行った後、「補助金額確定通知書」が送られてきます。
この通知書に記載された金額を確認し、「補助金交付請求書」を市に提出します。その後、指定した口座に補助金が振り込まれて、すべての手続きが完了となります。
申請に必要な書類一覧と入手方法
申請手続きには多くの書類が必要です。ここでは「交付申請時」と「工事完了報告時」に分けて、主な必要書類をまとめました。
交付申請時に必要な書類
- 補助金交付申請書
- 事業計画書
- 収支予算書
- 解体工事の見積書の写し
- 建物の登記事項証明書など、所有者がわかる書類
- 申請者の住民票の写し
- 市税の滞納がないことの証明書
- 位置図、配置図、現況写真
- (共有名義の場合)共有者全員の同意書
工事完了報告時に必要な書類
- 工事完了報告書
- 収支決算書
- 解体工事の契約書の写し
- 解体工事の領収書の写し
- 工事中および工事完了後の写真
- (建設リサイクル法対象の場合)マニフェストの写し
書類の入手先と市の担当窓口
申請に必要な様式(申請書、計画書など)は、摂津市の公式サイトからダウンロードするか、市役所の担当窓口で受け取ることができます。
- 担当窓口
摂津市役所 都市整備部 建築指導課 - 公式サイト
摂津市老朽危険空き家等除却補助制度について
不明な点があれば、まずは担当窓口に電話で問い合わせてみるのが確実です。
ブロック塀の撤去に関する補助金
空き家の解体と合わせて、危険なブロック塀の撤去を考えている方もいるかもしれません。摂津市には、建物本体の解体補助金とは別に、ブロック塀の撤去に特化した補助金制度もあります。
摂津市ブロック塀等撤去工事補助金の概要
これは、地震などの際に倒壊の恐れがある危険なブロック塀の撤去を支援する制度です。空き家の解体と同時に申請することも可能です。
(参考:摂津市ブロック塀等撤去工事補助金について | 摂津市)
対象となるブロック塀の条件
補助の対象となるのは、公道に面しており、高さが1m以上のブロック塀など、一定の条件を満たすものです。詳しい条件は市の公式サイトで確認するか、担当窓口にお問い合わせください。
補助金額と上限(最大10万円)
補助金額は、以下のうち最も低い額となります。
- 撤去費用の3分の2
- 塀の長さに1メートルあたり1万円を乗じた額
- 上限額 10万円
建物の解体補助金と併用できれば、さらに費用負担を軽減できますので、該当する方はぜひ活用を検討しましょう。
摂津市の解体業者選びと費用相場
補助金の手続きと並行して、信頼できる解体業者を探すことも重要です。ここでは、摂津市での解体費用の相場と、業者選びのポイントを解説します。
構造別(木造・鉄骨)の解体費用相場
解体費用は、建物の構造や大きさ、立地条件によって大きく変動します。あくまで目安ですが、摂津市周辺における坪単価の相場は以下の通りです。
- 木造
3万円~5万円 / 坪 - 鉄骨造
4万円~6万円 / 坪 - 鉄筋コンクリート造(RC造)
6万円~8万円 / 坪
例えば、30坪の木造住宅であれば、90万円~150万円程度が費用の目安となります。ただし、重機が入れない場所や、アスベスト(石綿)が含まれている場合などは追加費用が発生することがあります。
信頼できる解体業者の選び方
安さだけで業者を選ぶと、不法投棄や近隣トラブルなどの問題に巻き込まれる可能性があります。以下のポイントを参考に、複数の業者を比較検討しましょう。
- 建設業許可または解体工事業登録
法律で定められた許可や登録を持つ正規の業者か必ず確認しましょう。 - 詳細な見積書
「一式」ではなく、何にいくらかかるのかが明記された詳細な見積書を提出してくれる業者を選びましょう。 - 損害賠償保険への加入
万が一の事故に備え、保険に加入しているか確認すると安心です。 - 近隣への配慮
工事前の挨拶回りなど、近隣住民への配慮をしっかり行ってくれる業者を選びましょう。
補助金利用時の業者選定の注意点
摂津市の補助金制度では、市内に本店を置く業者に工事を依頼することが条件となっています。
補助金の申請にあたっては、必ずこの条件を満たす解体業者から見積もりを取得し、契約するようにしてください。どの業者が対象になるか分からない場合は、市の担当窓口に相談してみるのも一つの方法です。
摂津市の解体補助金に関するよくある質問
最後に、摂津市の解体補助金に関してよく寄せられる質問にお答えします。
工事着手後・完了後の申請はできますか?
いいえ、できません。 補助金を利用するには、必ず工事の契約・着手前に市の「交付決定」を受ける必要があります。すでに工事が始まっていたり、完了していたりする場合は補助金の対象外となりますので、ご注意ください。
共有名義の不動産でも申請可能ですか?
はい、可能です。 ただし、申請にあたっては共有者全員からの同意書が必要になります。事前に親族間などで話し合い、同意を得ておくようにしましょう。
申請すれば必ず補助金はもらえますか?
いいえ、必ずもらえるとは限りません。 補助金制度には市の年間予算が設定されており、申請額が予算の上限に達した時点で受付が終了してしまいます。また、申請内容に不備があったり、要件を満たしていなかったりする場合も交付されません。早めの相談と準備が重要です。
大阪市など他の自治体との制度比較
近隣の大阪市にも「老朽住宅の除却費補助制度」がありますが、対象地域が限定されていたり、所得制限があったりと、条件が異なります。お住まいの自治体や物件の所在地によって利用できる制度は変わるため、必ず物件がある市区町村の制度を確認するようにしてください。摂津市にある空き家については、摂津市の制度を利用することになります。
まとめ
今回は、摂津市で利用できる空き家の解体補助金「老朽危険空き家等除却補助制度」について詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 摂津市では、危険な空き家の解体に最大50万円の補助金が利用できる。
- 対象となるのは、市の調査で「老朽危険空き家」と判定された建物。
- 補助金を受けるには、必ず工事の契約前に市の交付決定が必要。
- 予算には限りがあるため、早めに市の担当窓口へ事前相談に行くことが成功のカギ。
- ブロック塀の撤去には、最大10万円の別の補助金制度も利用できる可能性がある。
解体費用の負担は決して軽くありませんが、この補助金制度を上手に活用することで、長年の悩みだった空き家問題を解決する大きな一歩を踏み出せます。
まずは第一歩として、「摂津市役所の建築指導課」に電話で相談してみてはいかがでしょうか。
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