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小野市の解体補助金は最大50万円!申請条件と流れを解説

「小野市にある実家が空き家になって久しいけど、管理も大変だし、そろそろ何とかしたい…」
「解体するには費用がかかるって聞くけど、市から補助金は出ないのかな?」

小野市内に老朽化した空き家を所有し、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
管理の手間や固定資産税の負担、さらには倒壊の危険性や景観の悪化など、空き家問題は放置しておくと深刻化する一方です。

ご安心ください。小野市には、老朽化した危険な空き家の解体費用を補助する制度があります。この制度をうまく活用すれば、経済的な負担を大きく軽減しながら、長年の悩みの種だった空き家問題を解決できるかもしれません。

この記事では、小野市の解体補助金に関する最新情報を、専門知識のない方にも分かりやすく徹底解説します。補助金の対象条件から申請方法、注意点、さらには信頼できる解体業者の選び方まで、この記事一本で全てが分かります。

小野市の解体補助金「老朽危険空き家等除却補助金」

小野市で利用できる解体補助金の正式名称は「小野市老朽危険空き家等除却補助金」です。まずは、この制度がどのようなものなのか、概要と2024年度の最新情報から見ていきましょう。

制度の概要と2024年度の最新情報

この補助金は、倒壊や建築材の飛散など、周囲に危険を及ぼす可能性のある老朽化した空き家の解体(除却)を促進することを目的としています。適切な管理がされていない空き家を減らし、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりを目指すための制度です。

長年放置された空き家は、ご自身にとってだけでなく、近隣住民にとっても不安の種となります。この制度は、そうした問題を解決するための一歩を後押ししてくれます。

(参考:小野市|老朽危険空き家等除却補助金)

補助対象となる「老朽危険空き家」の条件

この補助金を利用するには、解体したい建物が「老朽危険空き家」として認められる必要があります。具体的には、以下のすべての条件を満たす建物が対象です。

  • 小野市内にあること
    個人が所有する建物が対象です。
  • 居住その他の使用がされていない状態が1年以上続いていること
    誰も住んでおらず、使われていない期間が1年以上あることが条件です。
  • 市の調査で「不良住宅」と判定されること
    市の職員による現地調査が行われ、住宅の傾きや基礎の状態などを点数化します。この評点が100点以上となったものが「不良住宅」と判定され、補助金の対象となります。
  • 公共事業等の補償対象となっていないこと
    道路拡張など、他の公共事業による補償を受けている建物は対象外です。

「不良住宅の評点って何?」と疑問に思うかもしれません。これは、国土交通省が定める基準に沿って、建物の構造的な危険度や衛生上の有害性などを客観的に評価するものです。ご自身の空き家が対象になるか不安な場合は、まずは市役所の担当課へ相談してみましょう。

補助対象者(申請できる人)の条件

次に、誰がこの補助金を申請できるのかを確認しましょう。補助対象者は、以下のすべての条件を満たす方です。

  • 対象となる空き家の所有者またはその相続人であること
    登記事項証明書などで所有権が確認できる必要があります。
  • 市税を滞納していないこと
    申請者本人だけでなく、同じ世帯の全員が市税を滞納していないことが条件です。
  • 暴力団員でないこと
    暴力団員や、暴力団と密接な関係にある方は対象外です。

補助金の金額・対象経費・申請期間

制度の概要が分かったところで、次に気になるのは「いくら補助されるのか」「いつまでに申請すればいいのか」といった具体的な内容でしょう。ここでは、補助金の金額や申請期間について詳しく解説します。

補助金額は最大50万円(補助率1/2)

補助金の額は、補助対象となる経費の2分の1で、上限は50万円です。

  • 補助率
    1/2
  • 補助上限額
    50万円

例えば、解体工事にかかった対象経費が120万円だった場合、その1/2は60万円ですが、上限が50万円のため、補助金額は50万円となります。もし対象経費が80万円だった場合は、その1/2である40万円が補助されます。

補助金の対象となる経費・ならない経費

補助金の計算の基になる「対象経費」には、含まれるものと含まれないものがあります。間違えやすいポイントなので、しっかり確認しておきましょう。

  • 補助の対象となる経費
    • 解体工事費
      空き家本体(基礎を含む)の解体にかかる費用です。
    • 廃材の運搬費および処分費
      解体によって出た木くずやコンクリートガラなどを、処分場まで運んで処分するための費用です。
  • 補助の対象とならない経費
    • 家財道具や機械、車両などの処分費
      建物内に残された家具や家電などの処分費用は対象外です。
    • 浄化槽、井戸、樹木、庭石、門、塀などの撤去費
      建物本体以外の付帯物の撤去費用は含まれません。
    • 消費税および地方消費税
      工事費にかかる消費税は対象外となります。

解体業者へ見積もりを依頼する際は、補助金の対象となる工事と対象外の工事を分けて記載してもらうと、後の申請がスムーズになります。

令和6年度の申請受付期間と募集件数

補助金には予算があり、申請期間や募集件数が定められています。先着順で、予算がなくなり次第終了となるため、早めの行動が重要です。

  • 申請受付期間
    令和6年5月7日(火曜日)から令和6年11月29日(金曜日)まで
  • 募集件数
    10件程度(先着順)

募集件数は決して多くありません。解体を検討している方は、まずは市役所に相談し、早めに準備を進めることを強くおすすめします。

補助金申請の手順と必要書類

ここからは、実際に補助金を申請してから受け取るまでの具体的な流れと、必要な書類について解説します。

申請から補助金交付までの4ステップ

補助金の手続きは、大きく分けて以下の4つのステップで進みます。特に重要なのは、必ず市の「交付決定」通知を受け取ってから解体業者と契約・工事着手することです。順番を間違えると補助金が受けられなくなるため、注意してください。

  1. 【STEP1】事前相談と交付申請
    市役所の担当課に相談し、対象になるか確認後、必要書類を揃えて申請します。
  2. 【STEP2】交付決定
    市が申請内容を審査し、補助金の交付を決定します。この通知が届いてから、初めて業者と契約できます。
  3. 【STEP3】解体工事の契約・実施
    交付決定後、解体業者と工事請負契約を結び、工事を開始します。工事は年度内(3月末まで)に完了させる必要があります。
  4. 【STEP4】実績報告と補助金の請求・交付
    工事完了後、市に実績報告書と請求書を提出します。内容が確認された後、指定の口座に補助金が振り込まれます。

ステップ1 事前相談と交付申請

まずは小野市役所の都市計画課へ「老朽危険空き家等除却補助金を利用したい」と事前相談をしましょう。職員が空き家の状況を確認し、対象になるかの判断や、今後の手続きについて説明してくれます。

対象になる見込みが立ったら、「補助金交付申請書」に必要事項を記入し、添付書類とともに提出します。

ステップ2 実績報告と補助金の請求

工事が完了したら、工事完了日から30日以内、または令和7年3月31日のいずれか早い日までに「実績報告書」を提出する必要があります。

実績報告書には、工事の写真(着手前、施工中、完了後)や、業者への支払い領収書の写しなどを添付します。市が報告内容を審査し、補助金額が確定すると「補助金確定通知書」が送られてきます。

その後、「補助金交付請求書」を提出すると、後日、指定した金融機関の口座に補助金が振り込まれます。

申請に必要な書類チェックリスト

申請時には多くの書類が必要になります。漏れがないように、事前にリストで確認しておきましょう。

交付申請時に必要な主な書類

  • 補助金交付申請書
  • 事業計画書
  • 収支予算書
  • 解体工事の見積書の写し(内訳が分かるもの)
  • 空き家の現況写真
  • 空き家の位置図
  • 登記事項証明書など、所有権が分かる書類
  • 申請者の住民票
  • 市税の滞納がないことの証明書

実績報告時に必要な主な書類

  • 実績報告書
  • 収支決算書
  • 工事請負契約書の写し
  • 工事費用の領収書の写し
  • 工事写真(着手前、施工中、完了後)
  • 廃棄物管理票(マニフェスト)の写し

※上記は主な書類です。詳細は必ず小野市の公式サイトで確認するか、担当課にお問い合わせください。
(参考:小野市|老朽危険空き家等除却補助金)

解体かリフォームか?小野市の関連補助金と比較

「空き家を解体するしかないのだろうか?リフォームして活用する道はないのかな?」
そうお考えの方もいらっしゃるでしょう。小野市には解体だけでなく、リフォームに関する補助金もあります。どちらがご自身の状況に合っているか、比較検討してみましょう。

解体とリフォームのメリット・デメリット

まずは、解体とリフォームそれぞれの一般的なメリット・デメリットを整理します。

解体のメリット・デメリット

  • メリット
    • 土地の維持管理が楽になる
    • 倒壊などの危険性がなくなり、近隣トラブルのリスクが解消される
    • 土地を売却しやすくなる、または更地として活用できる
  • デメリット
    • 解体費用がかかる
    • 固定資産税の住宅用地特例が適用されなくなり、税額が上がる可能性がある
    • 思い出の詰まった建物がなくなる

リフォームのメリット・デメリット

  • メリット
    • 建物を残し、賃貸や自己利用など活用できる可能性がある
    • 固定資産税の優遇措置が継続される
    • 思い出の建物を活かすことができる
  • デメリット
    • リフォーム費用が高額になる場合がある
    • 建物の状態によっては、リフォームしてもすぐに修繕が必要になる可能性がある
    • 活用できなければ、維持管理の手間や費用はかかり続ける

小野市住宅リフォーム助成事業の概要

小野市には、市民が市内の施工業者を利用して住宅をリフォームする場合に費用の一部を助成する「小野市住宅リフォーム助成事業」があります。

  • 補助金額
    対象工事費(税抜)の10%、上限10万円
  • 対象工事
    工事費が20万円(税抜)以上のリフォーム工事
  • 主な条件
    • 申請者がその住宅に住んでいること
    • 市内の施工業者に依頼すること
    • 市税の滞納がないこと

この制度は、主に現在住んでいる家のリフォームを対象としていますが、空き家をリフォームしてご自身が住む場合などは対象になる可能性があります。
(参考:小野市|住宅リフォーム助成事業)

空き家活用支援事業補助金との違い

小野市にはもう一つ、「空き家活用支援事業補助金」という制度があります。これは、空き家バンクに登録された物件を改修して住んだり、事業に使ったりする場合に、改修費や家財道具の撤去費用を補助するものです。

目的が「活用」であるため、解体を前提とする「老朽危険空き家等除却補助金」とは全く異なります。もし、空き家を誰かに貸したり、自分で事業を始めたりといった活用を考えている場合は、こちらの制度が適しているかもしれません。
(参考:小野市|空き家活用支援事業補助金)

どちらの補助金を選ぶべきかの判断基準

「結局、解体とリフォーム、どちらがいいの?」という問いに対する答えは、あなたの今後の計画によって変わります。

  • 解体(老朽危険空き家等除却補助金)がおすすめな人
    • 今後その建物を使う予定が全くない
    • 建物の傷みが激しく、リフォームに莫大な費用がかかりそう
    • 管理の手間やリスクから解放されたい
    • 土地を売却したい、または駐車場など別の用途で活用したい
  • リフォーム(住宅リフォーム助成事業など)がおすすめな人
    • 将来的に自分や家族が住むことを検討している
    • 建物の状態が比較的良く、リフォームすれば十分に使える
    • 賃貸物件として貸し出し、家賃収入を得たい
    • 建物に愛着があり、残したいという思いが強い

まずは空き家の状態を専門家(建築士やリフォーム業者など)に見てもらい、リフォームにどのくらいの費用がかかるか把握した上で、解体費用と比較検討するのが良いでしょう。

補助金利用の注意点とよくある質問

補助金は非常に魅力的な制度ですが、利用する上でいくつか重要な注意点があります。知らずに進めてしまうと「補助金がもらえなかった…」という事態になりかねません。

必ず交付決定後に解体工事契約を行う

これが最も重要な注意点です。市から「補助金交付決定通知書」が届く前に、解体業者と工事の契約を結んだり、工事を始めたりしてはいけません。フライングで契約・着工してしまうと、その工事は補助金の対象外となってしまいます。焦る気持ちは分かりますが、必ず市の決定を待ってから行動してください。

補助金は工事完了後の後払い

補助金は、工事費用を支払う前に受け取れるものではありません。工事完了後、あなたが業者に全額費用を支払ったことを証明する書類を提出し、その後に振り込まれる「後払い」です。そのため、一時的には工事費用全額を自己資金で立て替える必要があります。事前に資金計画をしっかりと立てておきましょう。

予算がなくなり次第受付終了の可能性

前述の通り、この補助金は先着順で、令和6年度は10件程度の募集となっています。申請期間中であっても、予算の上限に達した時点で受付が終了してしまいます。解体を決めているのであれば、一日でも早く市役所へ相談に行くことをおすすめします。

小野市で信頼できる解体業者の選び方

補助金の申請と並行して進めたいのが、解体工事を依頼する業者の選定です。安心して任せられる信頼できる業者を選ぶためのポイントをご紹介します。

優良な解体業者を選ぶ3つのポイント

良い業者を見つけるために、以下の3つの点を必ずチェックしましょう。

  • 建設業許可や解体工事業登録があるか
    解体工事を行うには、法律で定められた許可や登録が必要です。無許可の業者との契約はトラブルの元です。必ず許可証や登録番号を確認しましょう。
  • 実績が豊富で、評判が良いか
    小野市内や近隣での工事実績が豊富かを確認しましょう。業者のホームページで施工事例を見たり、口コミサイトを参考にしたりするのも良い方法です。
  • 損害賠償保険に加入しているか
    解体工事では、万が一、隣の家の壁を傷つけてしまったり、通行人に怪我をさせてしまったりするリスクがゼロではありません。そうした事故に備え、業者が損害賠償保険に加入しているかを確認しておくと安心です。

小野市の木造住宅解体費用の相場

解体費用の相場を知っておくことも、業者選びの重要な判断材料になります。あくまで一般的な目安ですが、木造住宅の場合、坪単価3万円~5万円程度が相場と言われています。

ただし、これは建物の構造、立地(重機が入りやすいか)、アスベストの有無、付帯物の量などによって大きく変動します。正確な費用は、必ず業者に現地調査をしてもらった上で、見積もりを出してもらいましょう。

複数社から見積もりを取る重要性

解体業者を選ぶ際は、必ず2~3社以上の複数社から見積もり(相見積もり)を取りましょう。
1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのか判断できません。複数社の見積もりを比較することで、

  • 費用の適正価格がわかる
  • 工事内容やサービスの違いを比較できる
  • 悪徳業者や手抜き工事のリスクを避けられる

といったメリットがあります。手間はかかりますが、数百万円単位のお金が動く工事です。後悔しないためにも、相見積もりは必須と考えましょう。

まとめ

今回は、小野市の老朽危険空き家等除却補助金について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 小野市の解体補助金は、危険な空き家の解体費用の一部を補助する制度
  • 補助金額は対象経費の1/2、上限は50万円
  • 市の調査で「不良住宅(評点100点以上)」と判定される必要がある
  • 令和6年度の申請は先着10件程度。早めの相談がカギ
  • 最も重要な注意点は「交付決定」の前に契約・着工しないこと
  • 補助金は後払いのため、一時的な資金の準備が必要
  • 解体かリフォームか迷う場合は、今後の活用計画を基に判断する
  • 信頼できる解体業者を選ぶには、複数社からの相見積もりが不可欠

長年頭を悩ませてきた空き家問題も、この補助金制度を利用すれば、解決に向けて大きく前進できるはずです。まずは第一歩として、小野市役所の都市計画課に電話で相談してみてはいかがでしょうか。あなたの空き家問題が、最善の形で解決に向かうことを願っています。