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たつの市の解体補助金ガイド|条件・申請方法・業者選びを解説

「たつの市にある実家が古くなって、このまま放置していいのか不安…」
「相続した空き家の管理が大変。解体したいけど、費用が高そうで一歩踏み出せない…」

たつの市内で老朽化した空き家を所有し、このような悩みを抱えていませんか?
倒壊のリスクや景観の悪化、固定資産税の負担など、空き家問題は深刻です。解体を考えたとき、一番の壁となるのが高額な工事費用でしょう。

しかし、ご安心ください。たつの市では、危険な空き家の解体費用の一部を補助する制度が用意されています。この制度を賢く利用すれば、費用負担を大幅に軽減し、長年の悩みの種だった空き家問題を解決できるかもしれません。

この記事では、たつの市で解体工事を検討しているあなたのために、以下の情報を専門家の視点から分かりやすく解説します。

  • たつの市で使える解体補助金の詳細な条件と申請方法
  • 解体工事にかかる費用の相場と安く抑えるコツ
  • 補助金申請から工事完了までの具体的な流れ
  • 安心して任せられる優良な解体業者の選び方

この記事を最後まで読めば、補助金活用の全てが分かり、費用を抑えながらスムーズに解体計画を進めるための具体的な道筋が見えてきます。ぜひ、あなたの第一歩にお役立てください。

たつの市で使える解体補助金制度

たつの市では、市民の安全・安心な暮らしを守り、良好な住環境を確保するため、老朽化して危険な状態にある空き家の解体を促進する補助金制度を設けています。

現在、たつの市で利用できる主な解体補助金は「たつの市老朽危険空き家等除却補助金」です。この制度を詳しく見ていきましょう。

たつの市老朽危険空き家等除却補助金

「たつの市老朽危険空き家等除却補助金」とは、倒壊や部材の飛散など、周囲に危険を及ぼす可能性のある老朽化した空き家の解体工事(除却工事)にかかる費用の一部を市が補助する制度です。

この制度を活用することで、経済的な負担を減らしながら、安全に空き家を解体できます。まずは、ご自身が所有する空き家が対象になるか、条件を確認することが重要です。

(参考:たつの市公式ウェブサイト「たつの市老朽危険空き家等除却補助金」 https://www.city.tatsuno.lg.jp/toshikeikaku/akiyajokyaku.html)

補助対象となる空き家と対象者の条件

補助金を利用するには、解体したい空き家と申請者自身が、それぞれ定められた条件を満たす必要があります。

対象となる空き家

  • 所在地
    たつの市内にあること。
  • 状態
    市の職員による現地調査の結果、不良住宅としての評点が100点以上と判定されたもの。
  • 用途
    個人が所有する居住用の建物であったもの(店舗等併用住宅の場合は、居住部分の床面積が延床面積の2分の1以上であること)。
  • その他の条件
    • 公共事業などによる移転や建て替えの補償対象となっていないこと。
    • 国や県、市から他の同様の補助金を受けていないこと。

対象となる人(申請者)

  • 所有者
    対象となる空き家の所有者(個人)またはその相続人であること。
  • 税金の滞納
    市税を滞納していないことが条件です。
  • その他の条件
    暴力団員または暴力団と密接な関係を有する者でないこと。

「不良住宅の評点が100点以上ってどういうこと?」と疑問に思うかもしれません。これは、建物の傾きや基礎のひび割れ、屋根の破損具合などを市の職員が客観的に点数化するものです。まずは市の担当窓口に相談し、現地調査を依頼することから始めましょう。

補助金の額と対象経費

補助金の金額と、何が補助の対象になるのかは最も気になるポイントです。

  • 補助金額
    補助対象経費の5分の4以内の額で、上限は80万円です。
    (例:解体費用が100万円の場合、100万円 × 4/5 = 80万円が補助されます。解体費用が150万円の場合、上限額である80万円が補助されます。)
  • 補助対象経費
    補助金の対象となるのは、解体業者に支払う解体工事費用です。具体的には、建物の本体工事費、廃材の運搬・処分費などが含まれます。
  • 対象外の経費
    家財道具や不用品の処分費用、浄化槽、井戸、庭木、庭石、門、塀などの撤去費用は補助の対象外となるため注意が必要です。

令和6年度の申請期間と受付窓口

補助金はいつでも申請できるわけではなく、受付期間が定められています。また、予算には限りがあるため、早めの行動が重要です。

  • 申請期間
    令和6年5月7日(火曜日)から令和6年11月29日(金曜日)まで
  • 注意点
    申請は先着順です。受付期間内であっても、予算の上限に達した時点で受付は終了となります。
  • 受付窓口・相談先
    たつの市役所 建設部 都市計画課(電話番号:0791-64-3164)

解体を検討している方は、まずは都市計画課に電話で相談し、手続きの詳細や必要書類について確認しましょう。

たつの市の解体費用相場と内訳

補助金を利用しても、解体費用の全額が賄えるわけではありません。自己負担額を把握するためにも、たつの市における解体費用の相場を知っておくことが大切です。

解体費用は、建物の構造、大きさ、立地条件、アスベストの有無などによって大きく変動します。

構造別に見る解体費用の坪単価

一般的な解体費用の坪単価の目安は以下の通りです。

  • 木造
    3万円~5万円 / 坪
  • 鉄骨造(S造)
    4万円~6万円 / 坪
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)
    6万円~8万円 / 坪

例えば、30坪の木造住宅であれば、90万円~150万円程度が費用の目安となります。ただし、これはあくまで概算です。正確な費用は、必ず解体業者からの見積もりで確認してください。

費用の内訳(本体工事・付帯工事・諸経費)

解体費用の見積書は、主に以下の項目で構成されています。

  • 建物本体の工事費
    建物そのものを取り壊すための費用です。足場の設置や養生シートの費用もここに含まれます。
  • 付帯工事費
    建物本体以外(庭木、ブロック塀、カーポート、浄化槽など)の撤去にかかる費用です。補助金の対象外となる項目が多いため、どこまでを工事に含めるか業者とよく相談しましょう。
  • 廃棄物運搬処分費
    解体で発生した木くずやコンクリートガラなどの産業廃棄物を、処分場まで運搬し、適正に処分するための費用です。
  • 諸経費
    道路使用許可の申請費用や、近隣への挨拶で用意する粗品代、業者の利益などが含まれます。

解体費用を安く抑える3つのポイント

少しでも解体費用を安くするためには、いくつかのコツがあります。

  • 複数の業者から相見積もりを取る
    最も重要で効果的な方法です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。必ず2~3社以上から見積もりを取り、工事内容と金額を比較検討しましょう。
  • 家の中の不用品は自分で処分する
    タンスや家電、布団などの家財道具(一般廃棄物)の処分を解体業者に依頼すると、追加費用がかかります。市のクリーンセンターを利用するなどして、事前に自分で片付けておくことで、費用を節約できます。
  • 解体工事の時期を調整する
    解体業界の繁忙期は、公共工事が増える年度末(12月~3月)です。この時期を避けて依頼することで、業者のスケジュールに余裕が生まれ、価格交渉がしやすくなる可能性があります。

補助金申請から解体完了までの5ステップ

「補助金の申請って、何から始めたらいいの?」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、補助金申請から工事完了、そしてその後の手続きまでを5つのステップに分けて解説します。

ステップ1 事前相談と業者選定

まずはたつの市役所の都市計画課に事前相談をしましょう。所有する空き家が補助金の対象になるか、どのような書類が必要かなどを確認します。

並行して、複数の解体業者に連絡を取り、現地調査と見積もりを依頼します。その際、「たつの市の補助金を利用したい」と伝え、補助金申請のサポート経験が豊富な業者を選ぶと、後の手続きがスムーズに進みます。

ステップ2 補助金交付申請と審査

解体を依頼する業者を決め、見積書を入手したら、いよいよ補助金の申請です。以下のような必要書類を揃えて、市の窓口に提出します。

  • 補助金交付申請書
  • 事業計画書
  • 解体業者が作成した見積書の写し
  • 空き家の現況写真
  • 空き家の登記事項証明書
  • 市税の納税証明書 など

書類提出後、市による審査が行われ、問題がなければ「補助金交付決定通知書」が届きます。
【最重要】この通知書が届く前に、絶対に工事の契約や着工をしないでください。 事前に工事を始めてしまうと、補助金が受け取れなくなります。

ステップ3 解体工事の契約と着手

「補助金交付決定通知書」を受け取ったら、正式に解体業者と工事請負契約を結びます。契約内容をよく確認し、不明な点は必ず質問しましょう。

工事開始前には、業者が近隣住民へ工事の概要(期間、騒音など)を説明し、挨拶回りを行います。トラブルを避けるためにも、丁寧な近隣対応をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

ステップ4 実績報告と補助金請求

解体工事が完了したら、業者から工事完了の報告と費用の請求があります。費用を支払った後、30日以内または年度末(3月31日)のいずれか早い日までに、市役所へ実績報告書を提出する必要があります。

  • 補助金実績報告書
  • 工事請負契約書の写し
  • 工事費用の領収書の写し
  • 工事中および工事完了後の写真
  • 廃棄物処理に関するマニフェストの写し など

市が報告書の内容と現地の状況を確認し、補助金額が確定すると「補助金交付額確定通知書」が届きます。その後、「補助金交付請求書」を提出すると、指定した口座に補助金が振り込まれます。

ステップ5 建物滅失登記の申請

建物を解体したら、解体後1ヶ月以内に法務局で「建物滅失登記」を申請する義務があります。これを怠ると10万円以下の過料に処せられる可能性があるため、忘れずに行いましょう。

手続きは自分でもできますが、複雑なため土地家屋調査士に依頼するのが一般的です。解体業者によっては、提携している土地家屋調査士を紹介してくれる場合もあります。

信頼できる解体業者の選び方

解体工事は大きな金額が動くだけでなく、騒音や振動など近隣への影響も大きい工事です。だからこそ、価格の安さだけで選ぶのではなく、信頼できる優良な業者を選ぶことが何よりも重要です。

確認すべき4つのチェックポイント

業者を選ぶ際には、最低でも以下の4つのポイントを確認しましょう。

建設業許可または解体工事業登録の有無

500万円以上の解体工事を行うには「建設業許可(建築工事業または解体工事業)」が、500万円未満の場合は「解体工事業登録」が必要です。これらの許可や登録がない業者は違法ですので、必ず確認してください。

産業廃棄物収集運搬業許可の有無

解体で出た廃材は産業廃棄物です。これを適正に運搬・処分するには「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要です。無許可の業者が不法投棄などを行うと、依頼主であるあなたも責任を問われる可能性があります。

詳細で分かりやすい見積書

「解体工事一式 〇〇円」といった大雑把な見積書を出す業者は要注意です。何にいくらかかるのか、工事内容や数量、単価が細かく記載されているかを確認しましょう。追加料金が発生するケースについても、事前に説明を求めてください。

損害賠償保険への加入状況

万が一、工事中に隣の家の壁を傷つけたり、通行人にケガをさせたりといった事故が起きた場合に備え、業者が損害賠償保険に加入しているかは必ず確認しましょう。保険に加入していれば、不測の事態にもスムーズに対応できます。

相見積もりで複数業者を比較検討する

前述の通り、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、優良業者を見つけるための基本です。価格だけでなく、以下の点も総合的に比較しましょう。

  • 担当者の対応は丁寧で、質問に的確に答えてくれるか
  • 見積もりの内容が詳細で分かりやすいか
  • 補助金申請のサポートなど、付帯サービスは充実しているか
  • 地元での実績は豊富か

たつの市対応の優良解体業者を探す方法

  • 地元の不動産会社や工務店に相談する
    地域に根差した会社は、信頼できる地元の解体業者を知っていることが多いです。
  • インターネットの一括見積もりサイトを利用する
    一度の入力で複数の業者から見積もりを取得できる便利なサービスです。利用者の口コミも参考にできます。
  • 市役所に相談する
    市役所が特定の業者を斡旋することはありませんが、補助金利用の実績がある業者について情報提供してもらえる可能性があります。

空き家を解体するメリット・デメリット

補助金があるとはいえ、解体には費用も手間もかかります。「本当に解体すべきだろうか…」と迷っている方のために、解体のメリットとデメリットを整理しました。

空き家解体の4つのメリット

  • 倒壊などの危険性がなくなる
    台風や地震による倒壊、屋根材の飛散といったリスクがなくなり、近隣住民に迷惑をかける心配がなくなります。
  • 維持管理の手間と費用が不要になる
    定期的な草むしりや建物の換気、小規模な修繕といった手間とコストから解放されます。
  • 景観が改善され、衛生的な問題も解決する
    荒れ果てた空き家は地域の景観を損ねるだけでなく、害虫や害獣の住処になったり、不法投棄のターゲットになったりします。解体すれば、これらの問題を根本から解決できます。
  • 土地の活用や売却がしやすくなる
    更地にすることで、駐車場として貸し出したり、新しい家を建てたり、売却したりと、土地活用の選択肢が大きく広がります。

空き家解体の2つのデメリットと対策

  • 固定資産税が高くなる可能性がある 住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が最大で6分の1に軽減されています。建物を解体して更地にすると、この特例が適用されなくなり、翌年から固定資産税が上がる可能性があります。
    • 対策: 解体後の土地活用(駐車場経営、売却など)を早めに計画し、収益で税金を賄えるように準備しましょう。また、固定資産税は毎年1月1日時点の状況で課税されるため、年の後半に解体すると、税金が高い期間を少しでも短くできます。
  • 解体費用がかかる 当然ながら、解体にはまとまった費用が必要です。
    • 対策: まさにこの記事で解説している補助金の活用や、相見積もりによる業者選定不用品の自己処分などで、費用負担をできる限り抑えることが重要です。

たつの市の解体補助金に関するQ&A

最後に、たつの市の解体補助金に関してよくある質問にお答えします。

Q. 補助金はいつ受け取れますか?

A. 補助金は後払いです。
解体工事が完了し、業者への支払いも済ませた後、市役所に実績報告書と請求書を提出します。その内容が審査され、認められてから指定の口座に振り込まれます。そのため、工事費用は一旦ご自身で全額立て替える必要があるのでご注意ください。

Q. 工事を始めてからでも申請できますか?

A. いいえ、できません。
補助金の申請は、必ず工事を始める前に行い、「交付決定通知書」を受け取る必要があります。通知を受け取る前に契約したり、工事に着手したりした場合は、補助金の対象外となってしまいます。

Q. 相続登記が未了でも申請できますか?

A. 事前に市役所への相談が必要です。
原則として、申請者は空き家の所有者(登記名義人)です。相続登記が完了していない場合は、法定相続人全員の同意書など、追加の書類が必要になることがほとんどです。手続きが複雑になるため、必ず申請前に都市計画課に相談してください。

Q. 予算がなくなったら受付終了しますか?

A. はい、その通りです。
たつの市の解体補助金は先着順で受け付けており、市の予算額に達した時点で、受付期間の途中であっても締め切られます。 解体を決めているのであれば、できるだけ早く準備を進め、早めに申請することをおすすめします。

まとめ

今回は、たつの市で利用できる解体補助金「たつの市老朽危険空き家等除却補助金」について、条件や申請方法、費用相場、業者選びのポイントまで詳しく解説しました。

長年管理に悩んできた空き家も、この補助金制度を上手に活用すれば、少ない負担で問題を解決できる道が開けます。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 補助金の活用を検討する
    まずは市役所に相談し、ご自身の空き家が「たつの市老朽危険空き家等除却補助金」(上限80万円)の対象になるか確認しましょう。
  • 信頼できる業者に相見積もりを取る
    費用を抑え、安心して工事を任せるために、必ず2~3社の業者から見積もりを取り、内容をしっかり比較検討してください。
  • 計画的に進める
    補助金申請は先着順です。また、申請から工事完了、補助金の受け取りまでには時間がかかります。解体後の土地の固定資産税や活用方法も見据え、計画的に進めることが成功のカギです。

この記事が、たつの市での空き家解体に対するあなたの不安を少しでも和らげ、具体的な一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。